表皮ケアと真皮ケア その4
こんにちは、商品開発係りの平野でございます。
先日、ブログ内容が難しいという社内からのクレームがありました。
申し訳ないです。図を描けばよいのですが、その才能は持ち合わせていない為、もう少しわかりやすく書きたいと思います。
真皮のコラーゲン繊維が老化で少なくなると書きました。
真皮と聞くといまいちピンとこないかもしれません。しかし、私たちの身の回りには真皮で作った製品で満ち溢れています。
牛革の靴やハンドバック、財布、ジャンパーやコートなど。
革製品は、動物の皮を剥いで作ります。皮膚は表皮と真皮から成り立っていますが、剥いだ皮を石灰のアルカリで表皮を溶かして、その後真皮のみを取り出します。
このときの真皮はコラーゲン繊維の塊です。そのままだとコラーゲン繊維は腐りやすいため、クロムやアルミなどの金属の溶液に溶かすと、柔らかく、強靭で燃えにくく、腐りにくいコラーゲン繊維へと変化させます。
革靴や皮革製品の断面をみていただきますと、細かい繊維が見えますが、それこそがコラーゲン繊維となります。
真皮は表皮と違って、細胞が密に並んではいません。この繊維の間にまばらに繊維芽細胞が生息しています。同じところに一生いるのではなく、移動してコラーゲン繊維の修復や新たな繊維を作っています。
若い頃は繊維芽細胞はたくさんいますが、老化するにつれて細胞自体の数も減り、さらに細胞の元気もなくなってきます。
老化が進行すると、コラーゲン繊維を作るより、分解する酵素の働きが強くなります。そうなると、真皮の厚みが減少し、外部からの力を弾き返す弾力もなくなり、シワが出現しやすくなります。
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