お客様から多い質問 Feed

2013年1月27日 (日)

ビタミンEパウダーの溶解

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

時折、ビタミンEパウダーの溶解についてご質問をいただきます。

溶けにくいビタミンEパウダーですが、溶解方法はじっくり時間をかけていただくことです。

上級者なら手持ちのビーカーで、ささっと溶解させる方法もありますが、衛生管理の点から化粧水作成ボトルを使用しての溶解をお勧めしております。

ただ、今の季節、温度が低いと溶解性が悪くなります。

以前の化粧水作成ボトルでしたら、電子レンジを使用することもできますが、材質をPETに変更したため、電子レンジでは使用できません。

PETは耐熱温度が50℃くらいなので、中身が熱くなると風船のように大きく膨らんで変形します。

少し熱めのお湯に容器をつけて、中身を温めて再溶解を促す必要があります。

(耐熱ボウルなどにお湯を取っていただいてそこへボトルを浸けて温めてください。)

温めることで、多くの場合、問題は解決します。

ただし、これでもビタミンEパウダーが溶けていない場合(つぶつぶが残っている)ですが、一旦清潔なコップや耐熱カップ等などに化粧水作成ボトルの中身を移し換えていただく必要があります。

そして、電子レンジで60℃くらいまで加熱してください。

クリスタルパウダーを溶解している場合でも短時間なら差支えありません。

加熱後、溶け残りの粒を清潔なティースプーンの底で押し潰して溶解してください。

ビタミンEパウダーの未溶解の粒は中心は粉なのにその表面が中途半端に溶けて、溶解しづらくなったものです。スプーン等で粒を押し潰し、中のパウダーを化粧水に接触させ、溶解させる必要があります。

溶解後、化粧水作成キットに化粧水を戻してご使用ください。

2012年9月23日 (日)

水について その3

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

水の中のイオンを取り除くのは、特別な装置を使うかもしくはキレート剤というイオンを無力化する添加剤を使う方法があります。

いくら水からイオンを取り除いても製造装置や原料から入ってくるイオンは取り除けません。

イオンは無害なものもあれば酸化を促進するものもあります。

たとえば白い純石鹸を一度水道水で使って、放置すると黄色く変色します。

主に鉄や銅のイオンが存在すると、色がつきやすくなります。

石鹸の製造時や水道水中の鉄イオンが変色の原因になるため、一般的な石鹸にはキレート剤という成分が入っています。石鹸の場合は、変色防止ですが、クリームや乳液、化粧水にも金属イオンが入っていると、沈殿が起こるため、キレート剤が配合されることがあります。

エデト酸などが代表例ですが、化粧品の成分によってはクエン酸で防げることもあります。

要は、化粧品の成分とキレート剤のどちらがイオンとなじみやすいかで、どのキレート剤が適するかが決まります。

石鹸は、クエン酸よりもイオンとなじみやすいので、クエン酸より強力なキレート剤を配合する必要があります。しかし、化粧水ならクエン酸で十分事足りこともあり、特別なキレート剤を配合する必要もありません。

化粧水の有効成分では生薬エキス(ポリフェノールなど)が金属イオンの影響を受けやすく、成分が沈殿することもあります。

江戸時代のお歯黒は、植物エキスと金属イオンの反応を利用した着色ですが、イオンの種類によっては、成分が別の形に変わって、二度と戻らないこともあるため、変質防止が重要となってきます。

2012年9月19日 (水)

水について その2

こんにちは、トゥヴェール商品開発係りの平野でございます。

精製水には実は4グレードくらいあって、通常手に入るのは日本薬局方に適合した水です。だいたい下から2番目くらいの水質となります。

工業製品では水の規格も決まっていて、不純物の量で水のグレードが決まります。

逆浸透膜やイオン交換樹脂を通して、蒸留し水中に溶け込んでいるイオンを排除し、精製水を製造するのですが、いくつもの純水装置やろ過装置を組み合わせて水を極限まで磨かないと、一番上のクラスの水は作れません。

ただ、そんなにいい水を作っても半導体工場で無い限り、余り意味はないです。

と申しますのは、私たちの周りには空気が存在し、空気中の酸素や二酸化炭素は常に水へ溶け込もうとするため、超純水であっても封を開けてしばらく放置すれば、空気が溶け込み、純水ではなくなるためです。

ちなみに水は不純物が多いと電気を通す性質があります。

この性質を利用し水の中にどれだけ電気が通るかを測定することで、不純物がどれだけ除去できたかということがわかります。

水の中に溶解しているイオンは飲用に際しては水の味に深みを与えるため、ミネラルウォーターが好んで飲用されますが、化粧品作りは別です。

金属イオンが化粧品の成分と反応し、沈殿することで、見た目が悪い商品になるからです。

そのため、化粧品では精製水を利用して製造するのが一般的です。

そうすることで、安定な製品作りができるからです。

2012年9月12日 (水)

水について

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

クリスタルパウダーやホワイトパウダーを溶解する「水」についてお問合せをいただくことが増えてきました。

基本的に水道水で差し支えありません。沖縄や山間部などの硬水地域、たとえばクリアなガラスコップを水道水ですすいだ後、白い跡がまだらに残る、つまり硬水が多い水なら問題ですが、一般的な水道水なら差し支えありません。

水道水の塩素はビタミンC誘導体によって除去されます。

一番よいのは、精製水です。開封したての精製水がベストです。

しかし、精製水は防腐剤が入っていないため、保存が利きません。

たとえば開封後の精製水を冷蔵庫に保存してもすぐに菌が繁殖するため、そのような水を利用するのは考え物です。

軟水タイプのミネラルウォーターがあれば、飲むついでに化粧水作りに利用できて良いと思います。ただ、一般的なミネラルウォーターはミネラル分が多い場合が多く、軟水を見つけるのはなかなか難しいです。

それでも六甲の水など、水道水より若干でもミネラル分が少ないのなら、利用価値は十分にあります。

どの水にしてもできるだけ新鮮な水をお使いいただくことをお勧めします。

2012年8月 8日 (水)

ナノ粒子について その1

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

最近、よくある質問に「スキンケア化粧品にナノ粒子を配合しているのか?」というものがあります。

ミネラルファンデーションではたまに照会を受けますが、スキンケア化粧品でも尋ねられるようになりました。ただ、スキンケア化粧品に配合するナノ粒子は体内に入ると消化されるのが、大前提です。

スキンケア化粧品でナノ粒子を配合しているのは、エッセンスローション、フェイスクリーム、アクアナノライズジェル、ブライトニングセラム、エッセンスセレクトゲル、クリスタルセラムとなります。

このうちクリスタルセラム以外は、大豆レシチンで作ったカプセルに有効成分を封入しています。この大豆レシチンカプセルの良いところは、レシチンは人間の体内にある成分でもあり、細胞膜を形成しているため、肌への浸透も肌へ入った後の細胞への浸透性も優れている点です。

また、このナノカプセル自体は体内にある成分と同じであるため、簡単に排出されるという特徴もあります。

ちなみにクリスタルセラムのナノカプセルは生分解性ポリマーを使用しています。

乳酸とグリコール酸という、化粧品では保湿やピーリングに使用している成分のみを原料に使用してナノカプセルを製造しています。

このナノカプセルは水で分解する特性があるため、クリスタルセラムの中に配合するとせいぜい数ヶ月程度しか持ちません。

肌の中に入ると酵素によって、素早く分解されていきます。また、元々が保湿剤のポリマーだけに肌なじみがよく浸透性が高いという特徴もあります。

以上のことから、トゥヴェールのスキンケア化粧品に使われるナノカプセルというのは、基本的に肌の中で分解されるように設計されており、安全性については特に問題ないものとなります。

2012年2月28日 (火)

ミネラルファンデーションを仕上げるコツ

こんにちは、トゥヴェールカスタマー部の石川です。

今日は、お電話でもお問い合わせの多い
「ミネラルファンデーション」でメイクをキレイに仕上げるコツをご紹介したいと思います。

STEP 1. 肌をサラサラした状態にする。

スキンケア後は、ティッシュを使って油分を抑えます。
メイク直しをする時は、あぶらとり紙やスポンジで皮脂を抑えます。
ここで下地としてシルクパウダーを使うと、よりサラサラになります。
肌に余分な油分・皮脂が残っていると、ヨレの原因になってしまいますので
ここが一番大切なポイントかもしれません。

STEP 2. ファンデーション少量をフタに取り出します。
   
ここがご質問の多いポイントです。
取り出す量は、少ないと思われるかもしれませんが、耳かき1杯分で十分です。
   

Mineral_1
STEP 3. ブラシにファンデーションをつけます。

フタの内側でクルクルとブラシにファンデーションを馴染ませ、
フタの端でトントンと余分な粉を落とします。

STEP 4. 手の甲で馴染ませます。

ブラシを顔につける前に、手の甲でクルクルと馴染ませます。
ここもキレイにファンデーションをつけるポイントです。
手の甲で余分な粉を落とすことで、厚塗りになるのを防ぎます。

Mineral_2 

STEP 5. ファンデーションを顔に馴染ませます。

ブラシを顔に乗せ、円を描くようにファンデーションを馴染ませます。

STEP 6. ブラシをティッシュで拭く

STEP5でブラシに顔の油分や皮脂がついているので、それをティッシュで落とします。
少し手間はかかりますが、この一手間で仕上がりが変わります!

Mineral_3 

この後、お好みに応じてファンデーションを重ねてみてください。

■ミネラルファンデーションをキレイに付けるコツ■

・肌の油分や皮脂を抑え、下地でサラサラにしておく。
・一度にたくさんの粉をブラシに含ませない。
・数回に分けて、ファンデーションを少しずつ重ねる

これでナチュラルでキレイな仕上がりになります。
ぜひお試しくださいね!

2012年2月26日 (日)

【TITTLE:お客様から多いご質問(1)】

こんにちは、トゥヴェールカスタマー部の石川です。

今回は、お客様からお問い合わせが多いご質問にお答えしたいと思います。

Q:トゥヴェール商品を一通り使って効き目を実感しているのですが、
  もっと効果を出す方法はありませんか?

A:アクアナノライズジェルを使ったイオン導入(マイナス)です。

この使い方は、トゥヴェール商品を使い始めたばかりの方、
敏感肌の方にはオススメできません。

すでにアクアナノライズジェルをお使い頂いたことがあり、
肌トラブルがない方にのみオススメしています。

※刺激が強いため、使う頻度に注意が必要です。
肌の調子を見て頂きながら、週1回程度のご利用が良いかと思います。

アクアナノライズジェルには、
・レチノール誘導体
・レチノイン酸誘導体
・油溶性ビタミンC誘導体

が配合されています。
レチノールはニキビやしわへの効果は高いのですが、
その反面、肌への刺激が強い成分です。

このアクアナノライズジェルを使ってイオン導入すると
ニキビ・シワへの効果がより実感頂けると思います。

肌の余分な皮脂を出してくれるため
ニキビ治療には最適の成分ですが、
ピーリングしたように肌表面がピリピリするため、
肌に合わない場合はカサカサになってしまいます。

あくまで、アクアナノライズジェルが肌に合っていて
更に効果を出したい・・・という方のみにオススメしている使い方です。

トゥヴェール公式サイトでは、イオン導入に最適な商品のご紹介もしています。

<トップページ→成分・用途別お勧め商品→イオン導入用>

そちらもぜひご覧くださいね。