« シャンプーのリニューアル | メイン | コンディショナーのリニューアル その2 »

2012年3月13日 (火)

コンディショナーのリニューアル その1

こんにちは、トゥヴェール商品開発係の平野でございます。

コンディショナーも実はリニューアルしています。

今回のリニューアルで、要望が多かったノンシリコンタイプとしました。シリコンオイルはご存知のとおり、色々なシャンプーやコンディショナー、整髪料に含まれています。

シリコンは人工オイルで、皮脂の屈折率に近い性質があるため、髪につけると自然なツヤが出て、また、髪をまとめたり、サラサラに仕上げたりと万能な性能を持ちます。

これはシリコンの分子構造によるもので、天然のオイルはどちらかというと1本の鋼鉄の針のような剛直な分子構造であるのに対して、シリコンはぐにゃぐにゃ動く柔らかい縄のような柔軟性のある分子構造のため、髪につけたときの風合いが天然のオイルに比べて大きく変わります。

まあ、化学的に考えればシリコンオイルの性能については、何ら不思議は無いのですが、ただ、それと個人の感情とはまったく別のもので、シリコンは肌や環境に悪いと言う人もいて、使いづらい原料となってしまいました。

ちなみにシリコンは超大型の分子のため、肌に浸透したり頭皮に浸透するということはないです。むしろ浸透せず表面に広がることで、たとえば髪同士が絡み合っても滑りを良くして髪に傷がつかないように働きかけます。

摩擦を減らすといったほうがわかりやすいでしょうか。つるつる滑る性能は、表面が傷ついた髪の修復にも利用されます。

さて、この万能オイルのシリコンですが、人工物ということで、嫌われることも多く、シャンプーはシリコン入りとノンシリコンと大きく分かれてしまいました。

ただし、コンディショナーに配合されるシリコンとシャンプーに配合されるシリコンは若干目的が違います。

シャンプーに配合されるシリコンは髪に吸着されることも期待されていますが、それよりもすすぎ時の指通りの改善に使われます。処方がいまいちなシャンプーだと、すすぎ時に、つまり界面活性剤の濃度が薄くなるにつれて、摩擦係数がガンガン上がって、髪と髪同士、髪と指の摩擦が増えるために指どおりが悪くなります。場合によっては髪に指がひっかかるようになることも。

髪は水を含んでいるともろくなりやすいので、すすぎ時に指どおりが悪いと、髪同士が絡み合い、髪の表面を傷つけて、枝毛や切れ毛の原因になりかねません。この対策としてシリコンを配合することで、摩擦を減らし、指どおりを良くします。

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。