スキンピーリングローション
こんにちは、トゥヴェール商品開発係りの平野でございます。
スキンピーリングローションで、もう少し強いピーリング効果があるものを検討中です。
ニキビの多い方向けの商品で、グリコール酸の濃度は現行品と同じ10%。
pHを下げて、遊離酸を増やしてピーリング効果を高めたものです。
基本的にピーリングは、酸の濃度(グリコール酸濃度など)とpHが重要となります。
ピーリング剤に配合される酸はすべて酸の状態ではなく、中和された状態の方が多いです。
中和状態だとピーリング効果は弱く、保湿効果が強くなります。
そのため、pHを下げることで、グリコール酸の濃度を変えずともにピーリング効果を向上させることが可能です。
ただ、家庭用ではpHが3以下のものはほとんどありません。
美容皮膚科でピーリングの施術を受けるときはpH2近いものが使われますが、これは専門家でないと使えません。
pH値が低いと酸の割合が高いということになるのですが、その状態では肌に塗ったピーリング剤が肌の奥まで浸透しても止まることはなく、どんどんピーリングが進むという問題があります。
そのため、pHが低いピーリング剤を使う場合には施術後に必ず中和という作業を行い、ピーリング剤を保湿剤に変換し、肌の浸食を防ぐ必要があります。
日本では滅多に行われませんが、アメリカなどでは低pHのピーリング剤を使用して真皮までピーリングを行い、肌全体を再生させることもあります。
コメント