« 『クリスタルエッセンス』使用レポート その3 | メイン | 『ミネラルサンスクリーン』使用レポート その1 »

2013年6月26日 (水)

セラミドエマルジョン

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

セラミドエマルジョンなるものを開発しています。

超高圧乳化を行えば、乳化剤不要で、ヒト型セラミドを乳化することが可能です。

薄い濃度ならつまらないので、高濃度。できれば4%くらいの高濃度まで

配合したいと考えています。

ただ、確かに一時的に乳化は可能なのですが、安定性が悪くて・・。

ナノエマルジョン同士がぶつかって、大きなエマルジョンとなり、その大きなエマルジョン同士がぶつかって、ただの沈殿になってしまって・・。

原料も非常に高価なのに、ある程度の数量を作らないと、高圧乳化機にかからないため、開発費も結構かさんできて、頭が痛いです。

浸透湿潤セラミド10%のナノエマルジョンと比較すると、肌のハリ感は開発中のセラミドエマルジョンの方が上のような気がします。だから開発する意味もあるかと考えています。

ちなみにヒト型セラミドは、水にも油にも溶けない性質を持っているため、水に無理やり溶かそうとすると、セラミド同士が集まって粒になります。ただ、普通にセラミドの粉末を水に溶そうとしても溶けないため、頭で考えるほどうまくいきません。

そこで登場するのが超高圧乳化機です。

ダイヤモンドのカッターで乳化粒子を超高圧で引き裂き、ナノエマルジョンを作る超高圧乳化法ならではの「技」で、乳化剤を使わずセラミドを溶かします。

現状ではうまく溶かすことはできたものの、安定性という問題で苦労しています。

あと、2ヶ月ちょっとで秋になるため、少し焦りながら、他では簡単にできないトゥヴェールらしい乳液ができないかと試行錯誤を続けている今日この頃です。

コメント

「乳化剤不使用セラミド乳液」楽しみにしています!
そういう製品の需要自体も、結構あると思います。
開発の苦労が伺われますが、やはり出来れば「微量使用」ではなく「完全不使用」を目指してほしい・・・私自身は化粧品を選ぶ際、レシチンであったり安全性の高いとされる乳化剤であれば気分的に許容範囲ですが(笑)、乳化剤成分そのものを避けている・肌に乗せたくないと考えている人も多いはずなので。

“アンチ乳化剤”の方達にも歓迎されるような「夢の乳液」を、ぜひ。

乳液楽しみです。
秋の乾燥時期はいつも不安ですが
セラミドエマルジョンが完成すれば
不安もなくなりそうですね。
開発は大変そうですが期待して待って
います。

Laxmiさん、こんにちは

完全不使用は目指したいところですが、今すぐには難しいです。
粘度を高くして乳液の粒子同士がぶつからないようにすれば、何とかできるかもしれませんが、ヒト型セラミドだと「ギシギシ」とした使用感克服にまだまだ時間がかかりそうです。

りりさん、こんにちは

なんとか秋までに完成させたいと思っています。
ただ、想定外の問題もでてきまして、焦りながら開発を進めています。

ナノエマルジョンを愛用しているのですが、人型セラミドで高配合、更に乳化剤を私用しない(または極力使用を控える)製品が出るとしたら、とても楽しみです。
特に「肌のハリ」に効果があると聞くと尚更です。

現行のリペアエッセンスも現液で私用していて、ギシギシ感には慣れてますが
より良い使用感の物ができれば、多くの人に使いやすくなりますね。

ナノエマルジョンとの差別化が気になるところです。
製品化される時に「こういう時にはこちらをお勧め」という詳しい説明を
お聞きしたいです。
待ち遠しいです〜。

朔さん、こんにちは

セラミドエマルジョン、思ったより開発に苦労しています。
ヒト型セラミド4%以上を考えていますので、一旦はナノセラミド粒子になるんだけど、これらのナノセラミド粒子が集合して、大きな粒子に・・。
なかなか思ったようには進んでおりません。

ナノエマルジョンとの差別化ですが、肌荒れした状態ではセラミドエマルジョンの方が回復力は上かなと現時点では感じています。ある程度完成したら使い分けなどを提案していくつもりです。

こんにちは。

なのエマルジョンを使用するようになって乾燥が少し良くなったので、
セラミドエマルジョン、とても楽しみです!

ところで・・・化粧品の付けすぎは肌の負担になる・かえって乾燥肌になるという話や、
「ファンデーションも美容液も実はたいして処方に違いはないのが実情。
スキンケアをたくさん塗っても、実は肌にとっては異物であることに変わりないので、いろいろなものを塗ることで肌に負担がかかり防御反応でくすんでいる人も多い。
そのため、多くても塗るアイテムは2品までに抑えたほうがよい。」
という話を聞き、不安になってしまいました。

それは本当なのでしょうか?
また、トゥベールさんの商品でも同じですか?

というのも、現在(クレンジング・洗顔以外のスキンケアで一回につき)毎回約10種類のアイテムを使っているのです。
クリスタルエッセンス・薬用ホワイトニングローションα・エッセンスローション・美白美容液(他社)・アンチエイジング美容液(他社)・ナノエマルジョン・エッセンスセレクトゲル・フェイスクリーム・クリーム(他社)
という感じです。

ですが、クリスタルエッセンスはAPPSやナールスゲン配合が魅力、ホワイトニングローションはニキビの予防や改善に効果あり、エッセンスローション・フェイスクリームはリポソーム技術(?)が使われていて保湿とアンチエイジングにも効果あり、ナノエマルジョンは前述の通りプラスすることで乾燥が改善してきた、エッセンスセレクトゲルは様々な効果があり糖化やカルボニル化にも効果あり、他社の美白美容液は使用を中止するとくすみが出てくるし、美容液は2種類ともトゥベールさんのアイテムには配合されていない成分が配合されている、クリームは使わないと保湿力が物足りない・・・。
といった感じで、すべてのアイテムに必要性を感じているため、アイテムを減らすことが非常に不安です。

肌悩みも乾燥、しみ、くすみ、小じわ、表情じわ、ニキビ(皮脂によるもの)、毛穴の開きや黒ずみ等挙げればきりがないほど沢山あります。


長文になってしまった上、失礼なことも申し上げてしまって申し訳ございません・・・。
アドバイスいただけると助かります。

愛子さん、こんにちは

まず、化粧品のつけすぎは肌に負担になるというのは一理あるかと思います。
ただ、それはすぐに反応がでます。つけて1時間もしないときもありますし、2日ほどで肌が赤くなったりぶつぶつができたりと反応します。今のラインで調子が良いのなら、特に問題はないかと思います。
また、ファンデーションと美容液が同じ処方というのはあまりに暴論だと思います。ファンデーションの主成分は水に溶かすと沈殿する酸化チタンのような金属やマイカやタルクなどの鉱物が主体です。
普通の美容液にこれらの粉を入れてもうまく分散せず、いい肌色などとても作ることはできません。配合成分によって処方を変えることは当然のことで、そういうことも知らないというこであれば、実は化粧品のことを知らない人が自分の勝手な主張を言っているだけのような気がします。
防御反応で肌がくすむことはありますが、それは過剰な紫外線や女性ホルモンによってメラニンが増えたり、冬場の低湿度下の乾燥によって角質が剥がれにくくなって肥厚するためで、化粧品のつけすぎはないでしょう。
通常つけすぎると栄養過多となって、ニキビができるため、ニキビができないレベルに抑えれば問題は起きないと思います。

大変失礼なことを申し上げてしまったも関わらず
丁寧でわかりやすいお返事をくださってありがとうございます。

トゥベールさんのことは本当に信頼しているのに
色々な人の言うことに一喜一憂してしまう自分が情けないです。

平野様に問題ないと言っていただけて心から安心しました。
「ニキビが出来ないレベル」を目安にしていこうと思います。

いつも本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。