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2012年10月24日 (水)

ピュアビタミンC化粧品

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

ビタミンC系化粧品には、大きく分けでピュアビタミンCとビタミンC誘導体の2種類が存在します。

ピュアビタミンC化粧品は海外製のものが多く、ビタミンC誘導体化粧品は、日本製がメイン。

最近はピュアビタミンC化粧品が皮膚科などでも販売されるようになりましたが、色々問題点があります。

たとえば、ピュアビタミンCは酸化しやすく、酸化を防ぐために溶剤に溶かした状態で販売されます。水に溶かせば酸化するため、それなら溶剤に溶かしてしまえという考え方で、水に溶ける溶剤に溶かしたものが一般的です。

グリコール系という水になじむ官能基を持つ溶剤などを使用します。こうすることで、ビタミンCの活性を保ちます。

活性を保つと書けばよい感じですが、抗酸化剤の効果を激減させ、製品中のビタミンCを安定化します。

ここで一つ問題なのが、本来還元剤の働きをするビタミンCの活性を極端に落とす溶剤を使用するため、肌への負担が少なからずあるということです。

抗酸化剤の活性を激減させる溶剤を肌に塗るわけですから、肌の中に溶剤が浸透すると肌本来の持つ抗酸化力を落としてしまうことも。

また、ピュアビタミンC化粧品は、製品中および肌に塗った後も酸化が進むために高濃度に配合する必要があり、25%も配合したものも珍しくありません。

最大の問題は、ピュアビタミンC化粧品は、高価にもかかわらず、効果が保証されていない点です。たとえば学会発表などは行われても、厚生労働省はピュアビタミンC化粧品のほとんどのものについてシミへの効果を認めていません。

要するに一般人に宣伝はできても、化粧品の成分に詳しい厚生労働省を納得させるデータがなく、これが一番の問題だとだと思います。いくら学会で発表しても、学会発表の審査は甘いため、そんなデータでは厚生労働省を説得するには至りません。

コメント

とても参考になりました
助かりました
色々調べてそうじゃないかと思っていても、回答としてはっきり得られることがないので..。
25%、35%をグリセリンにとかした物を非常に高い単価で会員販売したり、病院のみだったり等、手が込んでいます
写真を見せられますし..
探している方はトラブルを何とかしたいので飛びついてしまうんですよね
石けんも止めさせ、ビタミンCのみの効果を出しているだけだし、いくら説明を聞いてもピュアビタミンCの商品については不明瞭でした

こんばんは。

私のブログで、リソウんの言う「ビタミンC生命体」なるものについての記事を書きました。
ピュアビタミンCについての記述で、こちらのリンクを貼らさせて頂いたのですがよろしいでしょうか?

なにか問題ありましたらご連絡下さい。

ladyluck13さん、こんにちは

リンクの貼り付けありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

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