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2012年1月31日 (火)

ビタミンC誘導体の種類 その3

こんにちは、トゥヴェール商品開発係の平野でございます。

アメリカではメジャーでも日本では全く使われないビタミンC誘導体があります。

それは、パルミチン酸アスコルビル(エスターC)というもので、アメリカの化粧品には使われるものの、日本の化粧品ではほとんど使われませんし、使うことを考えるところもほとんどありません。

酸化しやすく、酸化したものが皮膚障害を起こす可能性が示唆されたためです。

ただ、何故か手作り化粧品用のビタミンC誘導体として販売されるケースもあります。

おそらく原料の入手経路がアメリカを通しているから日本での使用実績が乏しいものが流通してしまうのでしょう。

ただ、日本でまったく使われないかというとそうではなく、マイナーな食用油(シソ油)の酸化防止剤として、使われています。

シソ油は有益な脂肪酸を含みながら酸化腐敗が早いという問題があり、その問題解決にさまざまな食品添加物を試したところ、ビタミンEより抗酸化力が強くシソ油の安定性に優れていたということで採用されたようです。

肌に使わなくても他の用途で有益性を見出された珍しいビタミンC誘導体です。

コメント

こんにちは、いつも興味深く拝見しています。

>それは、パルミチン酸アスコルビル(エスターC)というもので、アメリカの化粧品には使われるものの、

エスターCといえばサプリメントによく用いられていますが、口から摂取する分には適していたのでしょうか?化粧品というよりもサプリメントでよく目にしたのでふと疑問に思いました。

yukiさん、こんにちは

エスターCは食品添加物ですので、口から食べる分は問題ありません。消化される際にビタミンCへ転換されるからです。ほかの成分の酸化を防ぐために使われます。

ただ、無いと思いますが、ビタミンCの経口での摂取目的ではエスターCには意味がありません。一旦酵素で分解される必要があり、普通のビタミンCサプリの方がはるかに効果がたかくなります。

返信ありがとうございます。

>ただ、無いと思いますが、ビタミンCの経口での摂取目的ではエスターCには意味がありません。

そうだったんですか。日本のサプリメントの通販がアメリカのサプリメントを取り扱っていてビタミンCにはエスターCがいいですよと広告していたのですが、そうでもなかったんですね。少しショックです。そこでの紹介は安定型で持続力があると書いてあり、化粧品のビタミンC誘導体と同じ様な文句が書いてありました。

yukiさん、こんにちは

そんなことが書いてあったんですね。
基本的にビタミンCというのは、体に必要な成分であるため、腸からの吸収率は高い傾向にあります。
腸からの吸収は、腸の細胞内を通過して、取り込まれるのですが、そのときビタミンCは細胞内の専用ポンプを使って移動するため、あまり誘導体にする意味がありません。
ピュアなVCで十分かと思います。

平野さん、こんばんは

>そのときビタミンCは細胞内の専用ポンプを使って移動するため、あまり誘導体にする意味がありません。

なるほど、よく理解できました。ありがとうございます。
これからもブログの更新楽しみにしています。

アスコルビン酸カルシウムのサプリについてはどうですか?
こちらも同じくエスターCと呼ばれていて、普通のVCより効果が高いと謳って売られているようです

SEさん、こんにちは

アスコルビン酸カルシウムが特に効果が高いとは思えません。
アスコルビン酸を水酸化ナトリウムで中和するか、水酸化カルシウムで中和するかの違いで、カルシウムの吸収も多少増やすのならアスコルビン酸カルシウムの方が良いと思います。
腸からの吸収性が上がるわけでもないですし、一般的なVCサプリと思われます。

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