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2011年12月

2011年12月30日 (金)

薬用ホワイトニングローションの改良 

こんにちは、商品開発係の平野でございます。

薬用ホワイトニングローションの新バージョン開発が進んでいます。

新バージョンの目的は、現行のさっぱりタイプに加えて、しっとりタイプを追加すること、現行品の美白、ニキビに対する効能に加えて肌荒れ防止などの効能を取得するためです。

配合成分も一部変更して、APZローションの後継品になれるように亜鉛成分を配合しました。
ニキビには亜鉛成分がよく効いて、APZローションには根強いファンの方が多いのですが、今回の薬用ホワイトニングローションはAPZローションユーザーの方にも使って頂けるように亜鉛成分を追加配合しています。

ちなみに、こちらの発売時期ですが、恐らく夏前ぐらいでしょうか。

薬用化粧品は審査を厚生労働省に申請するのですが、薬用効果が多いと、審査が厳しくなって、遅くなりがちです。場合によっては、配合変更や検討やり直しを命じられることもあり、審査が下りるのがいつなのか全く見当がつかなくなりました。

指摘が細かく、前回の薬用ホワイトニングローションでは何度も配合成分のデータの提出を求められ、予定より3ヶ月も延びてしまいました。

ビタミンC誘導体の配合濃度は現行品と同じ6%です。

実はもっと高くても薬用化粧品にできないこともありません。

ただ、その場合問題は、容器で、取り出した後に口の周囲でVC誘導体の結晶化が起こり、見た目が良くないという状態になります。
つまり、単に処方開発だけではだめで、液がさっときれて口の周りに付着しないような、付着してもすぐにとれるような容器の口が求められます。
結晶をほっておくと肌を傷つけるほどの大きさや硬さまで成長することもあり、既存の容器では対応が難しいのです。

単に処方ができたから商品化できるわけでもなく、金型を起こして容器設計ができるような規模の企業でないと難しいと思います。