ビタミンC誘導体の種類 その3
こんにちは、トゥヴェール商品開発係の平野でございます。
アメリカではメジャーでも日本では全く使われないビタミンC誘導体があります。
それは、パルミチン酸アスコルビル(エスターC)というもので、アメリカの化粧品には使われるものの、日本の化粧品ではほとんど使われませんし、使うことを考えるところもほとんどありません。
酸化しやすく、酸化したものが皮膚障害を起こす可能性が示唆されたためです。
ただ、何故か手作り化粧品用のビタミンC誘導体として販売されるケースもあります。
おそらく原料の入手経路がアメリカを通しているから日本での使用実績が乏しいものが流通してしまうのでしょう。
ただ、日本でまったく使われないかというとそうではなく、マイナーな食用油(シソ油)の酸化防止剤として、使われています。
シソ油は有益な脂肪酸を含みながら酸化腐敗が早いという問題があり、その問題解決にさまざまな食品添加物を試したところ、ビタミンEより抗酸化力が強くシソ油の安定性に優れていたということで採用されたようです。
肌に使わなくても他の用途で有益性を見出された珍しいビタミンC誘導体です。
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