2012年1月 9日 (月)

レチノールについて 

こんにちは、トゥヴェール商品開発係の平野でございます。

ビタミンA(レチノール)は非常に酸化しやすい成分。

この酸化のしやすさは、逆に体内に取り込まれると、目の中で光の感受性に利用されたりします。

よく「ビタミンAを含む化粧品を日中使っても問題ないか」という質問があります。
一般的に申しますと、夏場で無い限り特に問題にはなりません。

化粧品で配合されるビタミンAというのは、そのものではなく、ビタミンA誘導体がメインとなります。

このビタミンA誘導体は、ビタミンAに比べると油に溶けやすくなり、さらに肌への浸透性も高まるという特徴があります。

その反面、ピュアなビタミンAに戻るためには、酵素が必要で、若干時間がかかるというデメリットもあります。

ただ、安定性が大きく増すために化粧品への配合が大幅に増えています。

日光の紫外線でも安定化したビタミンA誘導体はある程度耐えることが可能です。
まして、抗酸化剤でビタミンA誘導体を包んでいる場合は、さらに日光に対する耐性が高くなります。

また、夏場であってもUVカット効果のある日焼け止めやファンデーションを使用している場合は特に問題にはなりません。

ビタミンA配合化粧品で問題になるのは、日光による劣化よりも、ビタミンAそのもの刺激となりますので、こちらには十分注意する必要があります。

ビタミンAは皮膚に必ず必要な成分であるのにもかかわらず、作用が強くて刺激を与えるためです。
たとえばビタミンAゲルで刺激を感じたら他のゲルやクリームで使用時に薄めて使うというのも、一つの方法です。

2012年1月 1日 (日)

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

さっそくですが、トゥヴェールでは毎月20日は本店に限りポイント10%デーを催すことになりました。
いままでこういうセールはやっていなかったので、ぜひこの機会にご利用いただければと思います。
(開催は20日午前10時から翌21日午前9時59分までとなります。
 セット品やお買い得品は対象外です。)

最近は新しいことを始めていますが、色々とお客さんからアイデアや提案をたくさんいただいておりまして、それをひとつひとつ実行に移しています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

2011年12月30日 (金)

薬用ホワイトニングローションの改良 

こんにちは、商品開発係の平野でございます。

薬用ホワイトニングローションの新バージョン開発が進んでいます。

新バージョンの目的は、現行のさっぱりタイプに加えて、しっとりタイプを追加すること、現行品の美白、ニキビに対する効能に加えて肌荒れ防止などの効能を取得するためです。

配合成分も一部変更して、APZローションの後継品になれるように亜鉛成分を配合しました。
ニキビには亜鉛成分がよく効いて、APZローションには根強いファンの方が多いのですが、今回の薬用ホワイトニングローションはAPZローションユーザーの方にも使って頂けるように亜鉛成分を追加配合しています。

ちなみに、こちらの発売時期ですが、恐らく夏前ぐらいでしょうか。

薬用化粧品は審査を厚生労働省に申請するのですが、薬用効果が多いと、審査が厳しくなって、遅くなりがちです。場合によっては、配合変更や検討やり直しを命じられることもあり、審査が下りるのがいつなのか全く見当がつかなくなりました。

指摘が細かく、前回の薬用ホワイトニングローションでは何度も配合成分のデータの提出を求められ、予定より3ヶ月も延びてしまいました。

ビタミンC誘導体の配合濃度は現行品と同じ6%です。

実はもっと高くても薬用化粧品にできないこともありません。

ただ、その場合問題は、容器で、取り出した後に口の周囲でVC誘導体の結晶化が起こり、見た目が良くないという状態になります。
つまり、単に処方開発だけではだめで、液がさっときれて口の周りに付着しないような、付着してもすぐにとれるような容器の口が求められます。
結晶をほっておくと肌を傷つけるほどの大きさや硬さまで成長することもあり、既存の容器では対応が難しいのです。

単に処方ができたから商品化できるわけでもなく、金型を起こして容器設計ができるような規模の企業でないと難しいと思います。