商品改良・開発 Feed

2013年7月21日 (日)

スキンピーリングローション その2

こんにちは、トゥヴェール商品開発係りの平野でございます。

今回のスキンピーリングローションの低pH版の発売で、pH違いで2種類のスキンピーリングローションが販売されることになります。

現行の一般から軽いニキビの方向けのスキンピーリングローション。

そして、8月末くらいに発売予定のものはニキビの多い方向けスキンピーリングローション。

低pH版については、試験販売で反応を見ながら継続するかどうかを判断していきます。

ところで、どうして低pHが良いのかというと、主にピーリング力の強化となります。

角質細胞はお互いをデスモゾームというタンパク質でつないでおり、このデスモゾームをうまく溶かせないと、角質がはがれにくくなり、それがニキビの場合、毛穴の出口が塞がれ、角栓ができやすくなります。

肌の状態が良いと、デスモゾームを溶かす酵素がうまく働き、何の問題も生じません。

ただ、調子が悪くなると、酵素が働きにくくなり、角質同士がくっつきはがれにくくなります。

ニキビの方でなくても冬場肌が乾燥して白い粉が吹いたようになりますが、まさにデスモゾームの分解に失敗して、大きな塊となった角質が見えている状態です。

このデスモゾームは酸に溶解しやすいため、低pHのピーリング剤が有効に働き、角栓をできにくくします。ただ、pHが低いということは、それだけ刺激もありますので、多少肌荒れしてもニキビが減った方がメリットのある、ニキビが多い方向けの商品となります。

2013年7月14日 (日)

スキンピーリングローション

こんにちは、トゥヴェール商品開発係りの平野でございます。

 

スキンピーリングローションで、もう少し強いピーリング効果があるものを検討中です。

ニキビの多い方向けの商品で、グリコール酸の濃度は現行品と同じ10%。

pHを下げて、遊離酸を増やしてピーリング効果を高めたものです。

 

基本的にピーリングは、酸の濃度(グリコール酸濃度など)とpHが重要となります。

ピーリング剤に配合される酸はすべて酸の状態ではなく、中和された状態の方が多いです。

中和状態だとピーリング効果は弱く、保湿効果が強くなります。

そのため、pHを下げることで、グリコール酸の濃度を変えずともにピーリング効果を向上させることが可能です。

ただ、家庭用ではpHが3以下のものはほとんどありません。

美容皮膚科でピーリングの施術を受けるときはpH2近いものが使われますが、これは専門家でないと使えません。

pH値が低いと酸の割合が高いということになるのですが、その状態では肌に塗ったピーリング剤が肌の奥まで浸透しても止まることはなく、どんどんピーリングが進むという問題があります。

そのため、pHが低いピーリング剤を使う場合には施術後に必ず中和という作業を行い、ピーリング剤を保湿剤に変換し、肌の浸食を防ぐ必要があります。

日本では滅多に行われませんが、アメリカなどでは低pHのピーリング剤を使用して真皮までピーリングを行い、肌全体を再生させることもあります。

2013年6月26日 (水)

セラミドエマルジョン

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

セラミドエマルジョンなるものを開発しています。

超高圧乳化を行えば、乳化剤不要で、ヒト型セラミドを乳化することが可能です。

薄い濃度ならつまらないので、高濃度。できれば4%くらいの高濃度まで

配合したいと考えています。

ただ、確かに一時的に乳化は可能なのですが、安定性が悪くて・・。

ナノエマルジョン同士がぶつかって、大きなエマルジョンとなり、その大きなエマルジョン同士がぶつかって、ただの沈殿になってしまって・・。

原料も非常に高価なのに、ある程度の数量を作らないと、高圧乳化機にかからないため、開発費も結構かさんできて、頭が痛いです。

浸透湿潤セラミド10%のナノエマルジョンと比較すると、肌のハリ感は開発中のセラミドエマルジョンの方が上のような気がします。だから開発する意味もあるかと考えています。

ちなみにヒト型セラミドは、水にも油にも溶けない性質を持っているため、水に無理やり溶かそうとすると、セラミド同士が集まって粒になります。ただ、普通にセラミドの粉末を水に溶そうとしても溶けないため、頭で考えるほどうまくいきません。

そこで登場するのが超高圧乳化機です。

ダイヤモンドのカッターで乳化粒子を超高圧で引き裂き、ナノエマルジョンを作る超高圧乳化法ならではの「技」で、乳化剤を使わずセラミドを溶かします。

現状ではうまく溶かすことはできたものの、安定性という問題で苦労しています。

あと、2ヶ月ちょっとで秋になるため、少し焦りながら、他では簡単にできないトゥヴェールらしい乳液ができないかと試行錯誤を続けている今日この頃です。

2013年5月31日 (金)

ミネラルパウダリーファンデーションについて

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

ミネラルパウダリーファンデーションですが、リニューアル発売日をいまだ調整中でございます。

6月20日~6月末までの間にできれば発売したいと考えておりますが、なかなか製造日程の調整がつきません。

開発は継続しています。新色のベージュオークルは様々な問題を解決したファンデーションに仕上がったのですが、他の色が何故か同じレベルにはならず、頭を抱えています。

ファンデーションは赤と黒、黄色の酸化鉄と白の酸化チタンを混ぜて肌色を作ります。ベージュオークルの色はこのミネラル成分の配合比率が絶妙に良いのか、ファンデーションの崩れにくく、つけ直しの感触が非常によいのです。

 

同じコーティング剤を使用し油分量も同じなのに酸化鉄の配合割合が若干違うだけで、黒や黄色の酸化鉄の配合量が少ないオークル、ライトオークル、ライトナチュラルではなぜかベージュオークルと同じような感触にはなりません。まるで、ベージュオークルだけ違うファンデーションになってしまいました。

 

いままでかなりの回数の試作を重ねたにも関わらずこの色の差が解決できておりません。

他社のミネラルファンデーションのプレストタイプを観察しても同じような傾向もみられますので、コーティング剤に制限のあるミネラルファンデーションでは黒酸化鉄や黄酸化鉄の微妙な結晶の差がファンデーションの仕上がりに大きく影響しているのかもしれません。

 

とはいえ、すぐに解決できる問題ではないので、今の段階で出来たものを発売する予定です。

(ちなみに酸化鉄は鉄を焼いて作ります。焼く温度によって、酸素との結合状態が変わるため、同じ鉄から赤や黄色、黒といった色を作ることができます。)

2013年5月 5日 (日)

ミネラルパウダリーファンデーションに関しまして

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

ミネラルパウダリーファンデーションですが、色も決まって、ある程度使用感も決まっているのですが、最後の化粧持ちなどの微調整で苦労しています。

新カタログには定価を記載していますが、2,980円の新価格で販売する予定です。

今のところ発売は早くて5月末か6月上旬というスケジュールになっています。

また、申し訳ないのですが、現行のミネラルパウダリーファンデーションはライトナチュラルのみの販売となっています。

オークル、ライトオークル共に完売いたしました。

特にオークルご使用の方は在庫切れが継続しており、深くお詫び申し上げます。

できるだけ、早期の販売を目指しております。

ところで、新カタログのミネラルパウダリーファンデーションにはベージュオークルは掲載しておりません。

弊社の場合、あまり濃い色には需要が無く、レギュラー販売を行うかどうかカタログ製作時には判断できなかったためです。

今年の売れ行きをみて、ベージュオークルを継続販売するかどうか検討したいと思います。

2013年4月 7日 (日)

EGFについて(お詫び)

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

EGFについての情報についてお詫びを申し上げます。

かなりの確率で、EGFは今後も化粧品への配合が継続して使えそうな雰囲気となってきました。年末の時点ではもう難しそうな感じでしたが、どうも規制は行われないような状況になりつつあります。

お上(厚生労働省)からはっきりとした見解が出されていないので、はっきりした見解がない以上、このまま継続使用はOKという勝手な解釈が成り立ちます。

基本的にダメなものはビシッとダメというのが、厚生労働省ですので、何も言わないので、このまま使えるのではないかと言われ始めました。

このまま何事もない感じで今年が過ぎれば、EGFについてはほぼ問題ないのかもしれません。

(EGFの原料メーカーにも強気や弱気のところもあり、本当に問題が無いのかは誰もわかりません)

トゥヴェールとしてはEGF代替原料として、ナールスゲンなどを見出していますので、効果のある原料が見つかれば、製品のリニューアルにつなげていきたいと考えています。

※ナールスゲンにつきましては、現時点でクリスタルエッセンスのみの配合しか検討していません。ほかの商品への展開はユーザーのご意見を参考に検討して参ります。

2013年4月 3日 (水)

クリスタルセラムをリニューアルします!

こんにちは、商品開発係りの平野でございます

クリスタルセラムが4月15日にクリスタルエッセンスへとリニューアルします。

リニューアルのポイントはしわ対策成分としてナールスゲンを新配合したことです。

ナールスゲンは京都大学の平竹教授と大阪市立大学の小島准教授が共同で開発した新型アミノ酸誘導体。

細胞が老化するに従って、休眠していく細胞が増えていきます。

休眠すると栄養は取ってもコラーゲンは作らず、ただ生きているだけの存在で、休眠期の細胞増加は肌のコラーゲンが減っていく原因の一つです。

もし、この休眠期に入った細胞を活動期に戻すことができたなら・・。

一般的な美容成分には無理ですが、ナールスゲンは老化した細胞の時間を戻す効果があり、もう一度細胞を活動期へと引き戻します。

また、ナールスゲンのほかの効果としては、ビタミンCと相乗効果を発揮し、約2倍に効果を引き上げること。ビタミンC誘導体コスメには休眠細胞の活動化による美容成分の利用効率アップとビタミンCとの相乗効果という最適な機能を持ち合わせています。

なお、クリスタルエッセンスは容量、価格、テクスチャは特に変わらず従来品と同様になります。

ちなみにこれは3月の京都大学です。

平竹先生を訪問した際に撮影しました。

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2013年3月20日 (水)

ミネラルサンスクリーン リニューアルしました!

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

ミネラルサンスクリーンですが、本日リニューアル発売いたしました。

色みを白くしてほしいとの要望が多くいただきましたので、薄く変更しました。

また、時間経過とともに生じる赤みにつきましても軽減いたしました。

そのほか、UVAに対する効果も向上し、PA++++へと進化いたしました。

これに伴い酸化亜鉛の配合量が多くなり、乾燥感を心配しておりましたが、こちらもなんとか従来品をやや改善する程度まで抑えております。

お値段、容量、パフなどの内容には変更ございません。

ところで、ミネラルパウダリーファンデーションも4月末もしくは5月上旬にリニューアルする予定です。化粧持ちアップと若干色みが白すぎるという指摘を多くいただいておりますので、こちらも色みを再度調整してのリニューアルを予定しております。

現行品につきましては、在庫限りの販売となります。

オークルのみ在庫切れ間近となり近日中に販売終了する予定です。

2013年3月 3日 (日)

ミネラルサンスクリーンをリニューアルします!

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

昨年、11月に発売したミネラルサンスクリーンですが、早ければ今月下旬~来月上旬にもリニューアルする予定です。

主な変更点は、紫外線のA波に対する防御力をアップし、PA++++に変更したこと。

ほかにも薄い色みに変更して、色白の人でも違和感がないような仕上がりにしました。

また、時間経過とともに一部の方から赤みがでるとのご指摘もありましたが、コーティング剤を見直すことで、赤みも出にくくなりました。

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乾燥感につきましてもセラミド1とセラミド2を新たに配合し、セラミドコーティングをミネラル粒子に施すことで、パウダータイプの日焼け止めに起こりがちな乾燥感を軽減しています。

使用感や色みなど頂いたご意見をある程度反映したリニューアルとなります。

できるだけ早期の発売を目指しておりますが、まだ工場からの納品日が確定しておりません。

発売日が確定次第お知らせいたします。

2013年2月24日 (日)

ナノエマルジョン容器につきまして

こんにちは、商品開発係りの平野でございます。

ナノエマルジョンについてのお詫びです。

2月21日出荷分から容器側面のスリット部分(液量を確認する透明部分)が無いタイプに変更となっています。

ご不便をおかけして申し訳ございません。

スリットを作るためには特別な技術が必要で、容器生産工程で不具合が生じております。

このため、しばらくの期間はスリット無しでナノエマルジョンを製造することになりました。

ある程度安定に容器の製造が可能になりましたら、再度スリット入りに容器を変更する予定です。(今年中にできるかどうかは現時点では判明しておりません)

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